ブラジル・ゴイアス州・アナポリス市、陶芸および農場の活動状況紹介、最近、陶芸工房を設置することになりました。

陶芸準備室

漸く作品ができるようになりました。
でも焼き具合に不具合有ったりでまだまだ試行錯誤必要な様です。これからの課題は、一杯ありますが、まず窯の温度の均一化を図り、より均一な作品にすることが必要な様です。

久しぶりのアップデートですが、これからは度々、改定して行きます。

陶芸準備室

無謀かも知れませんが、当農場において陶芸を始めることにしました。陶芸は、日本で3年間研修してきたイーゴを主体にやっていく予定です。当サイトの管理人は、陶芸に関しては、ど素人もいいところで何にも解らない状態です。管理人は、必要資金調達、種々手続き、機材調達等を行っています。これからは販売も必要になりそうです。マーッケティングはそう簡単に行きませんから、手探りでやって行きます。ここの維持費が確保できたら最高です。

工房の設置、窯の設置、粘土精製施設の設置等は、日本で研修してきたイーゴが中心になりやってくれました。全て手作りです。ちなみに資金不足で窓にガラスが入っていません。

なお、当陶芸工房設置にあたり、修行先の皆様には、当サイト陶芸部門責任者のイーゴが大変お世話になりました。日本で覚えてきて技術をここで応用していく予定です。

工房設置に向け、現在、以下の作業が完了しました。

  • 工房の建設
  • 陶芸窯の設置
  • 陶芸用機材の購入
  • 粘土の調達および精製施設の設置
  • 薪の調達

下記に関しては、情けないですがこれからです。

  • 設置に関わる設置許可、環境許可の取得
  • 販売先の検討
  • 今後の予定

工房の建設

工房は、これまであった倉庫部分に増設して設置。
家にある竹と煉瓦を組み合わせた質素なつくりです。ただし、資金不足のため、窓にガラス入っていません。

画像の説明

陶芸窯の設置

設置予定の窯は、薪様のもので、計画燃焼温度は、1230℃です。そのため、高温に耐えうる耐火煉瓦必要です。この周辺には、建築用の煉瓦は一杯生産されているのですが、耐火煉瓦が無いため、遠くの州にて耐火煉瓦約5000個および耐火粘土を購入しました。窯の総重量は20㌧ぐらいになる予定です。窯も全て手作りです。

設置中、大雨にあったりして、大切な窯が濡れたりしたけど、何とか出来上がりました。窯のスペース、薪のスペース全部合わせて100m2ぐらいです。材料は、屋根を除き、全て自家生産のもの。まあ見かけは悪いですが風情はあります。

画像の説明

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陶芸用機材の購入

ブラジルでは陶芸の文化が無いためか、機材調達が結構大変。殆ど外国から購入してくる必要があるようです。日本だとネットで探すと、結構簡単に見つかりますが、ここでは本当に難しいようです。一応、ロクロだけは、見つかりましたので、それを購入して作品作ってます。でも結構、故障が多くそのために休業になるという晴耕雨読みたいな感じです。

他の必要な機械は、近くの工場に頼んで作っていく必要があるようです。一応、煉瓦様の機械はありますので、煉瓦仕様の機械を陶芸様の仕様に変えて作ってもらう予定です。

粘土の調達

粘土は、当初、近くの煉瓦屋さんから少し質のいい黒粘土をを分けてもらって、農場にある白粘土と混ぜ、此方で更に精選しています。窯の横に簡単な施設として、粘土攪拌装置、ろ過装置、乾燥装置の施設整備して粘土を精製してます。粘土攪拌装置は、荒っぽいかも知れませんが、小さなコンクリートミキサーです。

粘土の濾しは、手作りの篩網です。

薪の調達

薪は、農場に植えた木の間伐材で行こうと思っていたら、なんと植えた木が貴重種のため、伐採ならずとのこと。で購入することとして、薪を燃やす許可を州に環境局に取りに行きました。ブラジルは大変な国。自分で植えた木も、勝手に切ることはできないようです。でも枯れた木は大丈夫なようなのでそれを今の所使ってます。この辺は雷が多く落ちるのでよく木が枯れます。

なお薪を燃やす許可をとるために必要な書類は下記のものでした。

  • 州環境局への申請フォーム
  • 要請費用銀行振り込み証明
  • 会社定款および会社登記証明書
  • 身分証明書
  • 土地登記証明書(この中には保全域の面積が記載されている必要あり)
  • 居住証明書(電気代支払い領収書で可)
  • 年間薪使用量に関する宣誓書

薪を燃やすだけでこれだけ大変とは・・・。

設置に関わる設置許可、環境許可の取得

これはまあ大変。たった2から3人の所でも設置に関わる許可が必要との事。さらにその許可を取るために必要な項目は、芋づる式に色々関連していてそれが、無いとサイコロゲーム。振り出しに戻りです。

必要書類は以下の通りらしい。なおこれは小規模なため、市の環境局に申請することになっています。

  • 市環境局への申請フォーム
  • 要請費用銀行振り込み証明
  • 会社定款および会社登記証明書
  • 身分証明書
  • 土地登記証明書(この中には保全域の面積が記載されている必要あり)
  • 土地使用許可(市役所に申請し許可取得)
  • 居住証明書(電気代支払い領収書で可)
  • 薪使用に関する登録証(上述の許可証)
  • 環境報告書
  • 環境報告書作成者技術者登録証明

これはこれからです。環境報告書は、簡易施設のため簡易環境報告書で充分との事。でも記述内容は殆ど同じみたい。まあ複雑・・・。

販売許可

ブラジルは複雑な国ですから販売許可も結構難しいです。
これはこれから取得する予定です。頭の痛い問題が控えてました。

販売先

これはほぼ未知数。これからです。
販売も楽では無いですね。これから箱を作って・・・・
各地で陶器フェスタでも勝手にやっていこうと思ってます。

販売先は可能な限り、高級家具を扱っている店にお願いしたいと思ってるけど・・・。ちなみに昨日いった家具屋さん、ソファーの一般的値段は30万円との事!そう言うのを買える層が、近くの都市、ゴイアニアには一杯いそう。まあ最初はこの層をターゲットに・・・。上手く行くだろうか?

今後の予定

今後の予定は一杯夢があって達成できるかどうか未知数。でも夢だから一杯描くことに・・・。

将来の予定は以下の通りです。

  • 地域住民への陶芸教室の公開
  • 修学の機会恵まれない子供たちを中心にした陶芸トレーニング
  • 環境農場との連携による環境散策の促進

まあ何から何まで手作りの工房ですので、どの様なものができるか楽しみにしていてください。

なお、此方で生産するものは可能な限り、自然のものを使い、この農場で取れる粘土、薪を使用していく予定です。製品は、釉薬等を使わず堅く締められた感じになる予定です。風情のあるものができるかも知れません。

製造予定陶器は、市場にもよりますが、当初は、花器を中心にやっていく予定です。既存の材料、機材を使うわけではないので、窯、機材、粘土全ての面で試行錯誤が必要です。

まあ何とかこの農場および工房維持費が捻出できるようになると嬉しいです。

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